慈光通信136号 (2005年4月)
自然と生命をとりもどすために IV
前理事長・医師 梁瀬義亮
【この原稿は、昭和五〇年(一九七五年)六月二九日高松市民会館で行われた梁瀬義亮前理事長の講演録です。】
健康と食物・食物と農法・農法と心
生命力と食生活
昭和23年、兵庫県の県立病院でお世話になっております時に、私はこのことに気づいて相当悩みました。いわゆる現代の医学は病気は治し、かえって病人を
作るという悪い結果になることに気づき大変悩みました。いろいろと悩んでおりましてふと気づいたことがございます。今言った生命力の問題なんです。
生命力ということを忘れた死体解剖と、動物実験だけの医学を私は習ってきた。しかし現実の人間は生命力という事実があるんだ。生命力の本体は我々には
わからないけれども、生命力が私達の生活と密接な関係があることは感じられる。そこで、患者さんの生活と発生する病気と一体どのような関係があるかと、
いわゆる生命力と生活の関係を調べたならば、自分の進むべき道がわかるのではないだろうかと直感致しまして、志を起こして昭和23年から27年の4年間に
一万人の方の生活調査を完成させたのであります。その結果は、実は例外が多すぎて発表するようなきれいなグラフ数字のようなものは出ませんでした。
けれども、一万人を調査している間に、だんだんといろいろなことが分かってきたわけなんです。例外はあります。でも、ひとつの大きな傾向というものが分
かってきた。どういう生活をすると病気になるか、どういう生活をすると病気にならないかという生活様式が大体分かってきたのです。
時、あたかも東北大学の近藤正二教授が、全国の長寿村、短命村、健康村、不健康村を御自身で歩いて調査なさいまして、どんな食生活をしておるかという
ことを調べられました。【註】(「日本の長寿村、短命村」 近藤正二著 サンロード出版社)
その近藤先生が調べられました食事傾向と、私が一万人の方々を調べてわかったそれとがピッタリと一致しているのです。
その経過をまず申し上げましょう。
ほうぼういろんなところをまわりますと、白米をたくさん食べるお家がございます。そこの家に行きますと、大きなドンブリみたいなお茶碗に毎食2杯くらいは
必ず食べる。よく食べる人は三杯から三杯半近くも食べる。おかずはほとんどあがらないんです。塩からいものをほんの少しあがるだけなんです。こういう
御家庭は見たところ、がっしりしているようだけど病気が多いんです。動脈硬化とか血圧の高い人が多いですね。それに対して麦ごはんを食べるお家では健康なん
です。それから、3分づき、7分づき、玄米のお家もございましたが、やはり玄(くろ)いお米を食べると非常にいいということがわかります。ことに農村を調べてみ
ますと、当時やみ米景気で農家には非常にたくさんお米がございまして、そこへ、生活改善普及員というのが派遣されまして盛んに動物食をすすめた。そして麦
ごはんを野蛮であるかの如く言った方が多かったのでした。
麦ごはんを食べている家は、いない家とを比べると随分いいんです。つぶし麦でも結構でございます。一応、漂白していないかをお調べになって、たいがいして
おりませんから、そういう麦をごはんの中に3〜4割混ぜてお食べになりますと、大変身体によろしゅうございます。麦飯は腹が減ると申しますが決してエネルギー
が少なくて腹がへるのではなくて消化がよいので腹がへるんだと思います。
それから白砂糖です。最近皆さん白砂糖を大量に召し上がるようですが、これをとりすぎると、もうてきめんにだめです。この頃の子供は特にチョコレートを
たくさん食べますが、チョコレートは苦味のために甘味がかくされ、いくら食べても飽きないものだから、つい食べ過ぎて随分身体をこわします。
黒砂糖のほうはよろしいのです。ただ、黒砂糖を使う時はいっぺん火を入れて使って頂きたい。栄養が多いにつれていろいろな微生物がその中に繁殖していると
いう危険性もないとはいえませんから。あるいは輸送途中、不潔になっていてはいけませんから、一度火を通して頂きたいのです。黒砂糖はいいのですが、私が
こういったからといって、食べ過ぎないようにして下さい。なぜ私がこんなことを言うかと申しますと、ある方が私に苦情をいわれたことがあるんです。その方は、
私が黒砂糖なら大丈夫ですと申し上げたら、一日一キログラムも食べたというんですよ。(笑)それから、その方はすっかり胃を悪くなさいまして、それが大体よく
なるのに七ヶ月もかかっております。まあいくら大丈夫だといっても、それは誤りで、常識で考えて頂きとうございます。それから蜂蜜なんかもいいわけですね。
ただこれも注意して欲しいのは、大丈夫だといって濃い蜂蜜をたくさん入れますと、胃の中で濃い蜂蜜の溶液が出来まして、これが胃を浸透圧の関係で物理的に
害しますから、あまり濃い砂糖液なり蜂蜜液なりを胃に入れない方がよろしゅうございます。
それから調査をつづけますと、当時健康に一番いいんだと盛んにすすめられておった肉をうんと消費する家では非常に病気が多いのです。肉をたくさん食べると
いうのは後でもお話し申し上げますが日本人にあわない。日本人にはやはり、お魚か卵とか、乳製品の方があうのであって、肉は最後だということをこの統計の結果
、私は知ったわけなんです。それから野菜、海草、大豆ですが、実にこれが私達日本人にとっては、生命ともいうべき大事なものであると申し上げたいのです。これ
らの多いのは健康であって、少ないのは不健康である。ただ特に御注意願いたいのは、よくかんで食べろとは書いてないですね。海草でもそうです。必ずゆっくり
ゆっくり咀嚼していただきたいのです。これを忘れないようにして下さい。
(以下、次号に続く)
「梁瀬義亮記念資料室」着工延期のお知らせ
皆様におかれましては益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は慈光会の活動にご理解、ご協力を賜りまして心より御礼申し上げます。又、この度の梁瀬義亮記念資料室設立にあたり、御厚情を賜り重ねて御礼申し上げます。
さて、皆様の御協力により、講演記録や遺稿、手紙、写真等、関係資料も揃い、資料室着工への準備を進めて来ておりましたが、本年四月からの建築法改正に伴い、
現販売所の二階、慈光会館に併設する計画がここに来て変更を余儀なくされました。
今後は出来る限り早い時期の完成に向け、スタッフ一同努力していく所存です。誠に申し訳ございませんが、諸般御賢察の上、今暫くのお時間を頂けますよう、宜しく
お願い申し上げます。
2005年 4月1日
財団法人慈光会 理事長 梁瀬 義範
慈光会大会開催のお知らせ
来る7月3日(日)五條市民会館で、講師に西岡一先生(同志社大学教授・医学博士)をお招きし、大会を開催することとなりました。(西岡先生は
環境毒物、添加物、農薬等の毒性研究がご専門です。)
美しい音楽演奏(弦楽四重奏を予定)も交え、会員の皆様との楽しい交流の場にさせていただきたいと考えております。会員以外の方も奮ってご参加下さい。
詳細は慈光通信6月号にてお知らせいたします。
生ゴミを堆肥に!
「ああ、勿体ない。良い堆肥になるのに・・・。」
広い家庭菜園を借り、玄人はだしで菜園もガーデニングも立派に楽しんでいる会員の方は、皆が捨てる生ゴミを見る度に、こう思わずにはいられないのだそうです。
この会員の方の言うように、生ゴミをゴミ回収に出して捨てるのは、実に勿体ないのかも知れません。実は、生ゴミを堆肥化すれば、次のような沢山のメリットがあるのです。
(1)ゴミが減る(家庭ゴミの1/3は生ゴミ)ことによって自治体のゴミ運搬コストが減る。
(2)燃料節約(生ゴミの80%は水分。生ゴミを燃やすには一番燃料が必要。)
(3)(2)に伴ってCO2排出量削減
(4)生ゴミが良い堆肥になる。
(5)自然に沿ったサイクルが廻るようになる。
生ゴミ→堆肥化→土→植物→生ゴミ→堆肥化
デンマークでは以上の様なメリットを鑑み、もう1970年代から、生ゴミを各家庭で堆肥化する政策を国が推進しています。家庭で堆肥化しきれない生ゴミや庭ゴミ(木の枝や
雑草等)は、郊外の一画にあるコンポスティングセンターに集めて積み上げて、9カ月から15カ月かけて自然の発酵によって堆肥を作り、農家や園芸家に販売しています。
1立方メートル3500円と、なかなか高価ですが好評だそうです。
現在、日本でも多くの自治体が、上述の(1)(2)(3)ようなメリットを考えて、生ゴミ処理機に助成金を出しています。青森市、仙台市、川辺市、横浜市、東京都品川区、
大阪市、呉市等など、助成金を出す市町村は全国に広がっています。多いところでは徳島市の例のように3万円まで助成金が出る所もあります。このような自治体では、焼却する
生ゴミの量が減り、大きな経費節減に結び付いているのだそうです。
ところで家庭で堆肥を作ろうとする場合、一体どうしたらよいのでしょうか?
広い菜園や庭のある方は、その片隅に大きな穴を掘り、生ゴミを捨て、時々切り返したら、それは、そのまま大自然の力で堆肥になってゆきます。これが、一番理想的ですが、
住宅事情により、そうは行かない場合が大多数です。そのような場合、今では、次のような様々な機器を利用して堆肥を作ることができる様になりました。
(1)土の上に、直に設置するタイプのコンポスト容器
(2)電気式生ゴミ処理機
(3)電気を一切使わず、自然の分解熱を利用して堆肥に変える装置
(1)の土の上に設置するコンポスト容器の良い点は、生ゴミをコンポスト容器の中に入れておくだけ(空気を通わせる工夫は必要)で、堆肥が出来る点です。土中の微生物の
自然の働きを利用しているので、環境にも負荷がかからないのが良いですね。しかし、夏場など悪臭が出たり虫が発生したりすることもあるそうなので、住宅密集地では、設置が
無理なケースもあります。又、マンションなど、土のないところでの使用はできません。
(2)の電気式生ゴミ処理機の良いところは、悪臭を出さず、短時間で堆肥が出来、土の無いベランダなどにも置くことが出来る、という点です。しかし、電気代に毎月約500円、
脱臭剤やバイオ菌等の投入に約300円かかり、大体、年間1万円前後のランニングコストが必要となります。また、電気を使用するということが、新たな環境負荷を発生させること
となります。脱臭剤を使用するタイプの場合、この脱臭剤に化学薬品が使用されている時は、環境汚染物質を土の中に混ぜ込むことになってしまいます。
(3)のタイプは国立明石工業高専の平石先生によって開発され、メーカーで製品化された生ゴミ処理機です。これは電気や特別の菌を使わずに、自然の力で生ゴミを一週間で堆肥
に変える、というものです。
使い方が興味深いのでここでご紹介してみましょう。
この処理機はエアコンの室外機ほどの大きさで、内部が縦に五層に区切られています。この底に枯れ葉を敷き詰め、底から空気が通うようにします。さらにその上にふんわり腐葉土
を入れます。(図参照)
以上のような準備をした後、細かくした生ゴミに米ぬかをまぶし、これを、縦に区切られた処理機の一番左端(第1区画)の中層部分に入れます。そして、上から腐葉土をかけてお
きます。
翌日出た生ゴミは、同じように米ぬかをまぶし、第2区画に入れます。翌々日は第3区画、次の日は第4区画と進んでいきます。
第1区画に戻る頃には、第1区画の生ゴミは堆肥になっているそうです。
電気などのエネルギーを一切使わずに、一週間で堆肥ができるのは、微生物の分解熱で隣の層の発酵を促す仕組みになっているからなのだそうです。
実際に堆肥を作った経験のある方ならご存じでしょうが、空気が良く通るようにして発酵させた堆肥は、切り返しのとき、湯気がでるほど熱を帯びています。分解熱は60度にも
なるからです。この熱が5層に区切られた両隣の層に伝わり、お互いがお互いの層の発酵を促進する仕組みになっているのだそうです。分解熱が上昇する性質を利用して、生ゴミ
処理機の中に下層から上層への空気の流れを作り、発酵臭を堆肥や腐葉土に吸収させてもいるのだそうです。
モニターをした主婦は「臭いがしないし、虫も発生しない。電気代もゼロ。資材は当初の腐葉土と米ぬかだけで、堆肥は上質。ぬかをまぶしたり生ゴミを細かくしたりする手間は
かかりますがその過程を楽しんでいます。」(朝日新聞家庭欄04年2/11付)とコメントしています。
落ち葉の落ちる季節に、完熟堆肥を土の上に撒いておくと、春の種蒔きのころまでには、土がだんだんフカフカしてきて、見るからに栄養豊かな様子に変わってゆきます。その
土の変化を身近に見ていますと、地表何センチのこんな小さな空間にも未知の世界があって、植物も虫も目に見えないバクテリアも一緒に「生態系という厳密な法則の下に」共存
しているのだ、という実感が湧いてきます。
冒頭でご紹介した会員の方や、モニターの主婦の方も、堆肥作りに充実感をもっておられる様子が感じられます。
捨てられるはずの生ゴミが価値ある物によみがえることのうれしさ。もともと地球の一部であった生ゴミを、本来返るべき地球にお返しすることが出来た安堵感。たかが堆肥、
されど堆肥です。生ゴミを堆肥にするということは、その本来の自然のサイクルに戻す事に他なりません。土から出たものを土にしてから土に返す、これが有機農法の基本です。
それは、大自然の循環の法則にのっとったものです。その大きな循環の輪に戻れた喜び、その充実感は大きいのではないでしょうか。
堆肥を作っても、返すべき土地の無い方々もいらしゃることでしょう。都市部のマンションや団地にお住まいの方が堆肥を循環させようと試みても、今の日本の現状では中々
困難です。デンマークの様に国が政策として堆肥作りを推進するのでなければ、個人的な努力ではどうしても限界がありますね。
こんなアイディアはどうでしょうか?例えば、分別収集のボックスに「堆肥用」が出来れば、都市に住む人達がそれぞれ作った堆肥を集めて、農村に返す、ということも夢では
ありません。生ゴミは有料の袋で出さなければいけない自治体が増えていますが、堆肥にして堆肥ボックスに出したら無料というのはどうでしょうか?それなら、堆肥も作り甲斐
がありますね。これを実行すると、生まれてくるメリットが三つあります。(1)生ゴミが減る(自治体の利益)(2)有料ゴミ袋を買わなくて済む(市民の利益)(3)堆肥が
提供され、堆肥作りの労力が省ける(農家の利益)と、三方が得することになります。この他に第四の大きなメリットがあります。ゴミを燃やすとき排出されるCO2が減り、
作られた堆肥で大地が肥えることです。第四のメリットは地球生態系にとっての計り知れないメリットで、お金に換算することは出来ません。
視点を変えると、上記の様なメリット沢山の工夫も出てきます。国や自治体単位で取り組めば決して不可能なことではありません。現に世田谷区内で、小規模ではありますが、
このようなシステムの実現を見ています。(世田谷区桜新町)
日常の小さな出来事こそ大切に考え、謙虚に受け止めて、地球規模の視点から行動を起こしたいものです。私たちの生活の身の丈に合った生ゴミの堆肥化を、それぞれの立場で
工夫してみるのも、また楽しいのではないでしょうか?
◇インフォメーション:
エネルギーを使わない生ゴミ堆肥化装置「グリーンエコ」の問い合わせ先
社名「グリーンエルデ」加古川市内(Z0794-32-0101)
価格:一台4万円台から6万円台まで。電気を使う処理機と価格的にはあまり変わりません。
自治体の助成金補助対象となりますが、一応各自治体毎にご確認下さい。
現在予約が殺到し、製造が間に合わず、受け取り迄3カ月待ちの状態だそうです。
農場便り 4月
「春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は歌えど・・・」早春賦の一節である。まさに今、春たけなわである。
池の堤やあぜ道では、所狭しと春の草が青や白、ピンクなどの多色の花を咲かせている。農場へ向かう途中の国道の路肩に設置されたミニ花壇に2月末に農業高校の生徒達が植えた
パンジーが美しい花を咲かせ、殺風景な灰色の道路に彩を添えている。
この冬、暖冬に慣れてしまった私を、時折襲来した寒波が身を引き締めてくれた。金剛・大峯の山並みは真っ白に雪化粧する日も多く、夕日に輝く大峯は特に美しく、その姿は3月
まで見ることが出来た。
冬のある日、当園で珍事が起こった。夕方農作業を終え倉庫へと歩いていると、なにやらじっと見つめられているような気配を感じた。辺りを見廻すと10m程先に顔が黒く、つんと
鼻の尖った、淋しそうな目をしたタヌキがいる。一瞬私は自分の目を疑った。慈光会の農場で、こんなに間近にタヌキを見たのは初めてである。うきうきした気分で自宅に帰るなり、
その様子を大声で尾ひれをつけ、我が家の古タヌキに話して聞かせた。動物好きの私にとって、この冬最高の出合いであった。
3月中、下旬より、色々な野菜の種まきが始まった。小さな穴が並んだトレイに、種類別に播種をしていく。一穴に一粒と細かい作業をする。芋虫のような指を持つ私にとっては、
精神を研ぎ澄ませて行わなければならない作業のうちの一つである。
今回は、先日播種したキャベツを紹介させていただく。
原産地はヨーロッパ地中海沿岸、紀元前9世紀にはヨーロッパ全土に広まり、日本には江戸時代、オランダより伝来した。紀元前7〜8世紀には古代ギリシャ、ローマにて胃腸薬として
栽培されていた。13世紀には、現在の形のキャベツとしてヨーロッパ各地で栽培され、日本では食用としては明治時代より栽培されるようになった。品種は春玉、寒玉、紫キャベツ、
チリメンキャベツ、芽キャベツ、そして観賞用に葉ボタンがある。栄養分はビタミンC、カルシウム、カリウム、ジアスターゼは大根よりも多く含まれる。また胃潰瘍や十二指腸潰瘍に
効果があるビタミンU(キャベジン)、プシントリ、プシンパーオキシターなども多く含まれる。
栽培法は、トレイに播種後本葉2〜3枚で移植、5〜6枚で畑に株間35〜40cmに定植する。土質はあまり選ばないが、粘土質より砂質の方が栽培し易く、病害虫にかかり難い。キャ
ベツは、病気よりむしの食害を受け易く、季節や栽培方法によっては見るも無残な姿になってしまうこともある。土中には十分に分解された有機質を入れ、有機質の量や土中の水分量など
キャベツの好む条件を作ることが大切である。元来キャベツは虫が特に好む植物であるので、初夏から秋にかけての栽培は特に難しい。今現在、農場では7〜8月採りキャベツの苗が、
春の光を浴び元気に育っている。標高が高い分、遅くまで収穫できる。品種改良も進み、現在では一年を通じて栽培されている。
料理法は、サラダ、炒め物、スープや洋風煮込み、酢の物、和え物、漬物とメニューも豊富で、最近では温野菜にするなど使い道も様々である。栄養価が高く、美味しい野菜の代表
ともいえるキャベツをたっぷり召し上がっていただきたい。
春真っ盛り、すべての生命は大きく躍動を始める。先月初め春雪が積もった果樹園の中、ふきのとうが可愛い芽を出していた。数個採取し、春の香りを楽しんだ。これが厳冬の農作業
を終えた耕人への大地からの春の贈り物なのであろうか。
春の芽吹きを迎えた農場より